ちいさなちいさな映画祭at桐生終了しました。
100名近い方にご来場いただきました。ありがとうございました。
今日は長々と「そして妻になる」のことをエンドレスで書こうと思います。
見てない人には全く面白くない、見た人は途中で飽きる程度に完全自己満足でいこうと思います。
いや、ほんとに1年くらいかかったのでちょっと思い返しただけでも原稿用紙8000枚分くらいになりそうです。
1.「初監督」
今回初監督させていただきました。監督なんてやるつもりなかったんですが、企画を考えるのは好きなので企画を出したら「人妻」という言葉が独り歩きして採用→監督もやるとなってしまいました。
自主映画で初監督なのに諸事情で〆切だけは決まっててほんとにしんどかったです。
時間無くて勉強とか練習せずにスタートしたもんで、撮る順番だけは考えました。
なるべく前半から撮影してラストは最後に撮ろうと。前半撮ってる間に自分とキャストが成長してるのを信じてw。
クライマックスがグダグダってわけにはいかないですから。
結果的に見事に作戦は功を奏して、序盤の神社のシーンがグダグダでピントあってなかったり、繋がってなかったりでした(*´▽`*)
つまり1本で監督の成長が見て取れるドキュメンタリーにもなりました。
2.「シンプルストーリー」
主題歌(主演のではなく)のいわしピクニックと脚本の滝川先生と共有した言葉です。
今までのむ~びぃ部の作品は複雑なものとかSF的なものが多かったんですが、1時間前後で1回しかみない人が多い中で伝えられる情報量ってそんなにないんじゃないかと思ってストーリーも極力ひねらないで作りました。
説明みたいなセリフもなるべく削ったり、映像でわかりやすくしたり。
その分脚本出来てからのむ~びぃ部の会議でひねりがないとか、どんでん返しがないといろんな人に言われました。
「いいんです!シンプルでわかりやすいやつにするんです!」
立場上毎回自信ありげに答えてたんですが、言われるたびに影で悩みました( ゚Д゚)
そういえば見やすくするためにキャストの服装や髪型は極力(特別なシチュエーション以外)同じにしています。これを僕はドラえもんと呼んでします。
現実にはいろんな日があるのに常に同じ服ってないのかもしれないけど、1回しか見ないところで「これ誰だっけ?」とかならないために。
あと実は人の並びも極力一定にしました。これは僕が漫才を10年もやってきたせいかもしれません。
必ず…ではないけど画面上左から誰、誰と決めた部分があります。その分面白みがないですかね?
3.「シンプルストーリー+」
シンプルにしつつも、うすーく一ひねりを入れておいたのですが、それがエンドロール後のラストカットです。
遠くてわかりにくいのですが、ある二人の男が映っています。
一人はわかりやすく本編に出てきていますが、もう一人も実は何度もこっそり本編に登場しています。
あれ?その二人が繋がっているってことはどういうこと…?
2回以上観る楽しみが増えましたね。
(シンプルとかひねらないとかSF的なものやらないって話はどこへ…)
マリオの裏面みたいなものです(意味不明)
4.「シンプルストーリー++」
さらに一周まわって裏の裏として見ていただくと、表面上だけ見ればごく普通に偶然出会って結婚するだけです。
二人の考えてることなんて実際傍から見てもわかりませんから表面上見るとそんな感じです。
そして実際の世の中もそんなもんなんじゃないかな?と思っています。
そんな思いもあります。
5.「遊び」
演出的にはちょこちょことどうでもいいことしてます。
メロンソーダ一気飲み、ソーセージ一気食い、サイクルモノレール早漕ぎを初めとして…
婚姻届けの両親の名前と住所とか…
自転車のインターン生とぶつかりそうになる(以前の作品のふれあいの鏡でその当時のインターン生がチャリでぶつかるシーンがあるののオマージュ)とか…
婚活パーティーで後ろの鏡にある人が映っているとか…
また見る機会があったら気にしてみてね。
6.「太陽とまんまるお月さん」
いわしピクニック珠玉の主題歌。この名曲が誕生するきっかけとなったから映画完成しなくてもいいのでは?と本気で思ったくらいの名曲。
名曲が仕上がってきて、それをサーモンスタジオの編曲とレコーディングで更なる壮大な素晴らしいものに仕上がりました。
あまり素人がいろいろ言うのも失礼だし、変にいわしピクニックの良さも消したくなかったので、発注で「バラード」「シンプルストーリー」「あまり映画の内容とリンクしなくてよい」ということだけ伝えました。
これが結果的に良かったのか苦しめてしまったのかは知らないのですが(笑)、完成した物は最高でした。
泣けました。
その他もサントラとしてサーモンスタジオが気合いのアレンジ!いわしピクニックの曲がいろんな形で随所に出てきました。
7.「カメラマン」
ほぼ酒井がやったんですけどね、実はこれが一番大変だったかもしれない…。
む~びぃ部って映画撮る部活なのに!長編作品4本目!とか言っておいて今回初めてカメラを買いました(笑)
説明書片手にクランクイン!(クラインクインしちゃうんだもん)
わずかな写真の経験だけを頼りに手さぐりで。
おかげさまで音が録れていなかったり、ピントあってなくて一日分丸まるカットしたり…
でも絵がキレイだったと言ってくれる方もいました。
ここの苦労が一番分かってもらえると嬉しかったです。
8.「女優いわし」
主人公は明るく元気でおバカな女の子。
脚本完成してから困りました。む~びぃ部にはいないタイプかもしれない…。
「あ、そのまま役作りなしでいけそうな友達いるな」とラーメン屋に呼び出し、女優やりませんかと。
結果、はまり役でした。
撮影中は前髪を短くしてきて僕が気に入らなかったり(笑)、台風きちゃうから午前中で撮り終えたい日に遅刻してきたり、車のドアを強くしか開け閉めできなかったり(笑)、意外とソーセージを食べられなかったり(笑)でしたが…
なんか全ては「私やっぱりバカだ!」ここにつながるのかなと。
というわけでもう一回観てみよう!!
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